読みどころ
相続準備は、家族の将来を守るために欠かせない重要な取り組みです。準備不足が原因で発生する問題はたくさんありますので、今回は、相続準備の必要性について解説します。
全ての方
「相続準備、どこから始める?最初の一歩ガイド」(その1)
はじめに
記事をご覧いただきありがとうございます。
今回の記事は、相続の準備を始める理由を解説しています。相続は突然やってくることが多く、準備不足が原因で家族間のトラブルや余計な負担が生じることがあります。そこで、一般の方が初めて相続準備に取り組む際に知っておくべき基本的なポイントをわかりやすく解説していきます。
なぜ相続準備が必要なのか?
相続準備は、家族の将来を守るために欠かせない重要な取り組みです。準備不足が原因で発生する問題は多岐にわたり、家族間のトラブル、相続税や手続き負担の増加、さらには財産の凍結などがあります。ここでは、相続準備の必要性について解説します。
相続準備をしないと、遺産分割を巡る家族間の話し合いがスムーズに進まないことがあります。特に、不動産や預貯金の分け方で意見が対立し、争いに発展するケースが少なくありません。
不動産が原因のトラブル
例えば、相続財産の大部分が自宅や土地といった不動産の場合、現金のように簡単に分けることができません。ある相続人が住み続けたいと思う一方で、他の相続人が売却して現金化を希望するなど、意見が食い違うことがあります。
遺言書がない場合の混乱
亡くなった方が遺言書を用意していないと、相続人による遺産分割協議が必要になります。この協議では相続人全員の合意が求められるため、1人でも納得しなければ遺産を分けることができず、長期間にわたって家族間の関係が悪化することがあります。
相続準備を進めることで、こうした問題を未然に防ぎ、家族が円満に次のステップへ進めるようにすることができます。
相続には、さまざまな手続きや税金が発生します。適切な準備を行わないと、これらの負担が予想以上に大きくなることがあります。
相続税の負担
相続税は、一定の金額を超えた財産に対して課税されますが、事前に対策をしていないと、相続人が多額の税金を一度に支払わなければならない場合があります。不動産が多い家庭では、現金不足で税金を支払えず、やむを得ず不動産を売却するケースもあります。
手続きの複雑さ
相続手続きには、相続人の確定や遺産の調査など必ず行わなければならない手続きに加えて、不動産登記や金融機関での名義変更など、専門知識が必要なものもあります。被相続人が生前にさまざまな整理をしておくと、相続人の負担が大幅に軽減されます。
相続準備の重要性が増している背景には、認知症リスクもあります。
財産の凍結リスク
これまでの記事でも説明してきましたが、認知症になると、本人の判断能力が低下し、預貯金の引き出しや不動産の売却といった財産管理や処分ができなくなります。この状態を「財産の凍結」と呼びますが、家族も財産を活用できなくなるため、介護費用や生活費の捻出に苦労することがあります。
まとめ
相続準備は、家族間のトラブルを防ぎ、相続税や手続きの負担を軽減するだけでなく、認知症リスクによる財産凍結を未然に防ぐためにも必要です。特に認知症対策は、本人だけでなく家族全員の安心にもつながる大切なステップです。相続準備は、家族の未来を守るための「思いやり」として、早めに取り組むことをおすすめします。
では、どのように相続準備を始めていけばよいか、そのお話については、複数回に分けて説明させていただきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
初回無料相談ご予約
通常60分3,000円の相談料が、初回限定!60分無料でご相談いただけます。
お電話または、公式LINEより、お気軽にご連絡ください。